老化の症状>【味覚と老化】味覚障害には気がつかないうちに起こっている!

目や耳ほど、異常を自覚する人は少ないですが、
味覚も加齢により、感覚が衰えてきます。
味覚には甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5つの味に対する
反応がありますが、
老化が進行していくと、
甘味と塩味を感じにくくなるようになります。
特に塩味が鈍くなりす。

塩味を感じる味覚かせ鈍くなると、辛すぎるものを食べても気づかず、
塩分をとりすぎてしまうので、注意が必要です。

塩分の取りすぎは、高血圧につながり、心臓病や動脈硬化などの
成人病を引き起こすからです。

加齢による味覚障害のおもな原因は、
味蕾細胞が老化により、減少したり、機能が低下するためです。
味を感じる味蕾は主に乳頭にあります。
味蕾の萎縮が進行すると、舌の表面はつるつるした状態になり、
味覚がほとんど感じられなくなるようになります。

又、老化により、唾液腺が萎縮すると
唾液の分泌量が減少するのでやはり味を感じにくくなります。

又、味覚障害は、加齢だけでなく、風邪や口内炎、
くちの乾きなどによっても起こります。
ぽかんと口をいつも開けている癖のある人は、要注意です。

インスタント食品や同じものをずっと食べ続けていることでも、
味覚障害は、起こります。
これは、味蕾細胞の生まれ変わりに、
亜鉛が必要で、亜鉛不足の影響を受けてしまうからです。
この場合は、豊富な食材にとんだ食生活を心がけ、
亜鉛のサプリメントを飲んだり、亜鉛を多く含まれる食材をとることで、
治すことができます。
亜鉛をもっとも含む食品は、カキです。
かきにレモンをかけて食べると、クエン酸やビタミンCが、
亜鉛の吸収を高めてくれます。

その他、味覚障害は、精神的ストレスによっても起こります。
この場合の治療は、なかなか難しいようです。

老化が原因の味覚障害は、味蕾細胞の若返りをはかることで、改善されます。
成長ホルモンを活性化することで、若返り効果は期待できます。