生命の活動を左右する甲状腺ホルモンとは？

人間の体の中で、ホルモンは、健康を保ち、生命を維持するために、
健康や若さを継続させるために、ホルモンは欠かせない活動をしています。
成長やその後の健康に必要に成長ホルモン、
成長ホルモンの動きを助け、胃腸の動き心臓の動きを改善するグレリン、
眠りや精神の安定、脳の若返りに効果のあるセロトニン
男らしさ、女らしさをつくる性ホルモンなど、
さまざまなホルモンが、肉体の若さを保ってくれています。

しかし、若返り以前に、人体には、生命を維持するために、
とても重要なホルモンがあります。
それは、甲状腺ホルモンです。

甲状腺ホルモンは、代謝をつかさどるホルモンです。
自律神経に作用して、
新陳代謝をコントロールしてくれるホルモンです。
精神活動、成長に影響するホルモンでもあります。

例えば、脈拍が正常に動くのも甲状腺ホルモンのおかげです。
心臓の動きが正常なのも、甲状腺ホルモンのおかげです。
甲状腺ホルモンは、体温の調節もしてくれています。
他に、食欲のコントロールなども作用しています。

甲状腺ホルモンは、精神活動にも影響のあるホルモンです。
「落ち込む」など、精神の高揚、
感情のコントロールなどもつかさどります。

そして、もうひとつ重要なのが、
体の発育や成長にも関与していることです。
幼児期に甲状腺ホルモンが不足すると、
知能の発達や、成長がおそくなります。

他の生物だと、幼生から成体への変態が
出来ない状態になります。
青虫か、蝶になれないのです。

甲状腺ホルモンがなんらかの原因で過剰に分泌されると、
バセドウ病になります。
症状は、手足の振るえ、動悸、多汗、
異常な食欲(食べても痩せる)、高血糖、高血圧。

精神的には、神経質になる、いらいらする、集中力低下
又精神的安定がなく、高揚したり落ち込んだり。
その他、疲れやすい。筋力の低下。薄毛。ななどです。

逆に甲状腺ホルモンが少ないと、慢性甲状腺炎(橋本病)になります。
症状は、全身倦怠感、発汗減少(寒い)、体重増加、便秘など。
精神的には、落ち込み、不安感。
その他には、脱毛。乾燥肌。などです。


原発事故などで、放射性ヨードが大量に放出されると
甲状腺に取り込まれ、異常が起き、
甲状腺がんになったりします。
特に、成長期の子供に与える影響は大きいです。

このことに関しては、こちらをごらんください。
わかりやすいがんリスクと予防方法